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尾羽の小屋 素材館

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小説『わたしの幸せな結婚 一〜六』感想(ネタバレ注意)

ツイッターの広告でこの小説のコミカライズ版が紹介されており、それをきっかけにこの作品を知りました。
妹に「こんな作品があるらしいよ」と紹介したところ、興味を持ったらしく、なんと、小説も漫画も含めて全巻買ってきたのです。
なかなか読む機会が無かったのですが、最近寝付きが悪いので、一気に読んでしまいました。


舞台はおそらく戦前の日本、大正時代くらい。
日本が「帝国」、東京が「帝都」と呼ばれていた頃と思われます。
『サクラ大戦』や『鬼滅の刃』の時代ですね。

現実の日本と違う部分は、「異形」と呼ばれる実体を持たないモンスターや、それらと戦う「異能者」と呼ばれる異能を使える人間が存在していることでしょうか。

物語の主人公は、そんな異能者の家系に生まれた少女「美世」。
両親は異能を次の世代に受け継がせるための政略結婚をし、彼女が生まれました。
しかし、美世が幼い頃に母親が亡くなり、父親が結婚前に交際していた女性と再婚、異母妹が誕生したことをきっかけに運命の歯車が狂ってしまいました。

継母は美世の母親を「泥棒猫」呼ばわりし、美世につらく当たったのです。
さらに、美世は異能を受け継がず、異母妹である香耶が異能を持っていたため、家庭内で差別されるようになってしまいます。

学歴も経済力もない美世は、使用人同然の扱いを受け、十数年も苦しむことになりました。

そんな美世が19歳になった頃、美世の味方だった幼馴染の男(この人も異能者の家系)は香耶と政略結婚することが決まってしまい、美世はよその異能の家系に嫁ぐことになりました。

美世の婚約者となる男性は、「清霞」という軍人でした。
彼は「冷酷無慈悲」と噂されており、気の進まない美世でしたが、「ここでやっていくしかない」と腹をくくります。

しかし、清霞は噂とは違い、優しい男性だったのです。
美世と清霞は心を通わせるようになります。

すんなり婚約できるわけでもなく、香耶が幼馴染の家と結託して婚約を取り替えようとしたりと悶着がありました。
もちろん、美世の実家は天罰を受けることになり、二人は晴れて婚約者となります。

ここまでが一巻のあらすじです。

二巻以降は、異能を持たないと思われた美世が異能を持っていたことが明らかになったり、その力を悪用して国家転覆を狙おうとする輩が現れたり、波乱万丈な展開になります。

この小説は、美世の成長物語です。
家族から虐げられ、ネガティブで消極的になっていた美世ですが、ストーリーが進むに連れて自分の意見を言えるようなり、敵に立ち向かう強さを身に着けます。

その合間にちょくちょく描かれる、美世と清霞が少しずつ愛を育んでいくシーン、読んでいて微笑ましかったです。
美世、可愛いです。
清霞も、可愛いです。

女性向けの恋愛小説だと思いますが、異能バトルシーンもあるので、そういうのが好きな方にもおすすめです。

アニメ化、実写映画化も決まったそうなので、ぜひ観てみたいですね。

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