魔法、魔術、妖術、呪術と、それに関連するものです。
■魔法、魔術、妖術、呪術の違い
●魔法……魔力を利用したものです。
●魔術……科学や技術によって再現可能なものです。
●妖術……他者をたぶらかすようなものです。
●呪術……宗教的なものです。
■ウィッカ(魔女宗)
魔女技術という意味でのウィッチクラフトを含む「宗教」です。欧州古代の多神教的信仰、特に女神崇拝を復活させたとされます。多くの場合、二柱の神(女神と男神、時には有角神)を崇拝し、女神を主神とします。
●ウィッカン
ウィッカを信仰する者です。「ウィッチ」のマイナスイメージを嫌うため、こう呼ばれるそうです。
●ウィッチクラフト(魔女術)
魔女の魔術(呪術)、まじない、占い、ハーブ(薬草)などの生薬の技術など、魔女と関連付けられる知識・技術のことです。
●魔女の信条
それは「誰も害さない限り、あなたの望むことをなせ(Harm None, Do What Ye Will.)」です。ウィッチクラフトの利用を建設的で善なるものと心得ており、俗に言う「黒魔術」はウィッカンの信条及び倫理に|悖《もと》る(道理にそむく)と見ているそうです。
●三重の法則
魔女の行うことは、善意によるものであれ悪意によるものであれ、巡りめぐって3倍になって戻ってくるという信念です(3倍はあくまでも比喩です)。
●ブレスド・ビー Blessed Be
有名な魔女の挨拶言葉だそうです。「祝福あれ」というような意味で使われます。
■魔力
魔法の力です。魔法エネルギーです。この力で魔法を操る術を得た者を「魔法使い」と呼びます。空気中や水中、動植物に宿るとされることが多いです。
現実の魔女たちの間では、力は月の満ち欠けによってその強さが変動し、満月の夜に最も高まるとされます。よって満月の夜は重要な魔法(魔術)を行使するのに最も相応しいといわれています。
■白魔法と黒魔法
一般的に白魔法が善の魔法、黒魔法が悪の魔法とされます。しかし、聖悪白黒は各個人の信仰・倫理により左右されることに注意する必要があり、白や黒といった浅はかな分け方をすべきではないという考え方もあるようです。
特に西洋では白魔法(白魔術)を操る魔女は民衆に信頼され、イギリスでは「器用な人(カニング・フォーク)」などと呼ばれたそうです。
●白魔法
▼目的………病気の治療、災害からの保護、幸せを運ぶなど。
▼力の源……自然の力、天使の力、月、太陽、星、火、水、風、地の精霊など。
▼特徴………癒しや浄化、健康的な生活を重視します。
●黒魔法
▼目的………自分の欲望を満たすため、他者に害を与えるためなど。
▼力の源……悪魔、悪霊の力など。
▼特徴………他者をコントロールしたり、他者の不幸を願ったりします。
■戦闘魔法
戦闘に役立つ魔法です。
●治癒魔法
怪我を癒す魔法です。多くの場合、病気を治す力はありませんが、解毒効果のある魔法はあります。
●攻撃魔法
戦闘相手を攻撃する魔法です。エネルギーをそのまま放つほか、信仰の力、闇の力、精霊の力、植物の力、音の力を借りる攻撃魔法もあります。
●補助魔法
戦闘を助けたり妨害したりする魔法です。攻撃を防御したり、自身を含む味方の能力を一時的にアップさせたり、逆に戦闘相手の能力をダウンさせたりできます。
■変身魔法
自身以外の生き物に変身する魔法です。
■聖魔法
宗教を信仰する力を借りて操る魔法です。
■闇魔法
闇の力を借りて操る魔法です。
■精霊魔法
四大精霊(火・水・風・地)の力を借りて操る魔法です。
●火魔法……火を操る魔法です。
●水魔法……水・冷気を操る魔法です。
●風魔法……風を操る魔法です。
●地魔法……地・岩を操る魔法です。
■草魔法
植物の力を借りて操る魔法です。世界観によっては、地魔法に含めることもあります。
■音魔法
楽器の演奏や歌唱などの音楽の力を借りて操る魔法です。
■召喚術
異界から霊的存在をその場に呼び出す術です。必ずしも魔法を操る必要がないため、魔法使いでなくてもできます。
魔法を使った方法の他には、式神などの触媒を使った方法、生贄などの対価を使った方法、舞などの儀式を使った方法などがあります。
■祈祷
神に願いを伝え、加護を受けるために祈りを捧げる術です。
■占い、占術
人の心の内や運勢や未来などついて判断、予言する術です。
●水晶占い
水晶玉を凝視して、そこに浮かぶ映像、記号、絵などをヒントに答えを導き出す占いです。
●十二星座占い、星占い
西洋占星術を簡略化した占いです。現実世界の日本でもよく行われます。
誕生日に太陽がどの「宮《きゅう》(サイン)」に位置していたかにより、その者の性格、相性、運勢などを占います。この「宮」は実際の星座とは異なる概念です。
▼白羊宮(牡羊座)……3月21日から4月19日生まれ。
▼金牛宮(牡牛座)……4月20日から5月20日生まれ。
▼双児宮(双子座)……5月21日から6月21日生まれ。
▼巨蟹宮(蟹座)………6月22日から7月22日生まれ。
▼獅子宮(獅子座)……7月23日から8月22日生まれ。
▼処女宮(乙女座)……8月23日から9月23日生まれ。
▼天秤宮(天秤座)……9月24日から10月23日生まれ。
▼天蝎宮(蠍座)………10月24日から11月22日生まれ。
▼人馬宮(射手座)……11月23日から12月21日生まれ。
▼磨羯宮(山羊座)……12月22日から1月19日生まれ。
▼宝瓶宮(水瓶座)……1月20日から2月18日生まれ。
▼双魚宮(魚座)………2月19日から3月20日生まれ。
●ペンデュラム占い
ダウジングボードの上で振り子を揺らし、「イエス」か「ノー」かを占うものです。元々はダウジングに使われ、「求める場所を探し当てる」ことから占いにも使われるようになりました。
■ダウジング
水脈や鉱脈を探し当てる術です。棒(ロッド)を使うもの、振り子(ペンデュラム)を使うものがあります。
■魔法陣
地面、床、敷物などに描く、紋様や文字で構成された図です。術者(必ずしも魔法使いとは限りません)の身を守ったり、召喚したりするために使われます。
●魔法円
術者の身を守るための魔法陣として使われます。
●魔法三角形
召喚した存在をその場にとどめておくための魔法陣として使われます。
●五芒星
魔法陣のデザインとして用いられるシンボルのひとつです。古来より魔除けの呪符として使われてきました。しかし、頂点が下を向く「逆五芒星」が負のエネルギーを想起させるシンボルとされ、注意が必要です。
●六芒星
魔法陣のデザインとして用いられるシンボルのひとつです。ユダヤ教やイスラエル国の象徴であり、ユダヤ人差別との関連を想起させるため、注意が必要です。
■使い魔
魔法使いが使役する生き物です。もちろん使い魔を使役しない魔法使いもいます。魔法使いが自ら行うまでもない、伝言、届け物、留守番、偵察、戦闘などを代行します。猫、カラス、フクロウ、カエルなどがいます。
■サバト
中世ヨーロッパで信じられた魔女の集会で、現代の魔女の祭日です。どちらも年8回行われます。中世ヨーロッパにおいて、魔女の集会場は森、野山、十字路、墓地、教会であり、出席者は魔女十二人+契約した悪魔一人とされました。現代の魔女のカヴン(グループ)も、十三人が理想とされます。
●大サバトと小サバト
大サバトは重要な四回で、クロスクォータデイにあたり、古代ケルトの火祭に相応したものです。
▼大サバト:2月2日(聖燭節キャンドルマスの原型)
▼小サバト:春分(3月21日頃)
▼大サバト:4月30日(五月祭の前夜)
▼小サバト:夏至(6月22日頃)
▼大サバト:7月31日(収穫祭)
この日は魔法使いハリー・ポッターの誕生日でもありますね。作者のJ・K・ローリング氏は主人公に感情移入するために自身と同じ誕生日に設定したそうですが、偶然にもサバトの日だったのですね。
▼小サバト:秋分(9月23日頃)
▼大サバト:10月31日(ハロウィンの原型)
▼小サバト:冬至(12月22日頃)
■エスバット
満月(あるいは新月)に行われる魔女の集会あるいは儀式です。魔術の作業を行う際に重要視されます。サバトが「太陽の周期」に基づくのに対し、エスバットは「月の満ち欠け」に基づきます。内容は次の通りです。
1.浄化のために入浴します。
2.お香やアロマで部屋を浄化します。
3.祭壇を作ります。
4.床などに魔法円を書きます。
5.女神に魔法円の中に来てもらえるよう、祈りを捧げます。
6.女神と月を結びつける儀式をします(呪文、歌、踊り等)。
7.月のエネルギーをより活用できるよう、瞑想や魔術等をします。
8.ケーキ、アップルサイダー、レモネード、ワイン等を飲食して現実の世界に戻ります。
9.最後に、来てくれた女神に感謝を捧げ、祭壇と魔法円を片付けます。
■癒しの水
怪我を癒し、魔法使いの魔力を回復させる効能を持つ水です。この水が湧き出る冷泉、温泉は異世界ファンタジー世界のあらゆる場所に数多く点在しています。その力の源は、地中にある魔力だと考えられます。
■陰陽道
天文学や暦の知識を駆使し、日時や方角、人事全般の吉凶を占う技術です。古代中国で生まれた自然哲学思想、陰陽五行思想を起源とし、日本で独自の発展を遂げた呪術や占術です。陰陽道に携わる者を「陰陽師」と呼びます。
●式神
陰陽師が使役するとされる使役神です。「識神」「しきのかみ」「式」とも呼ばれます。
■人形、形代、撫物
紙、木材、草葉、藁などで人の形に作られ、それにより患部などを撫でることによって自身の「穢れ」をこれに移し、祓うために使われるものです。
人形に相手の名前等を記し、その人形を傷つけるなどして、相手に事故死や病死などの重大な災いをひき起こす呪いとして用いたり(丑の刻参りの藁人形が有名です)、男女二体の人形を一つにし祈祷することで恋愛成就を祈るなど、様々な祈祷儀礼があります。
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