以前、妹ちゃんが買ってきたのですが、忙しくてなかなか読めず、今夜やっと読めた作品です。
舞台は第二次世界大戦。
ナチス・ドイツとソ連の戦いの話です。
ソ連の小さな村で暮らす少女「セラフィマ」は、漁師の母親と平和に暮らしていました。
しかし、ドイツ兵に「この村にパルチザンがいる」と疑われ、村は焼き払われてしまい、母親も「イェーガー」と呼ばれるドイツ兵に殺されてしまいます。
生き残ったセラフィマもドイツ兵から辱めを受けそうになりますが、ソ連の女性兵士「イリーナ」に助けられます。
イリーナはセラフィマに言います。
「戦うか、死ぬか」と。
セラフィマは母親の仇を討つために戦うことを選び、狙撃兵になります。
セラフィマはドイツ兵「イェーガー」に復讐し、仇を討つことができるのか。
仇を討った先に待ち受けるものとは――。
考えさせられる話です。
戦闘シーンのみならず、戦友たちとの友情も見どころです。
正直、圧倒されました。
「この小説、日本人が書いてるんだよね? ロシア人が書いたのを翻訳したんじゃないよね?」
と思ってしまうほどです。
作者さん、ソ連について相当勉強したんだな、と思いました。
それに比べて、私が書く小説の薄っぺらいこと。
これじゃ、読まれないわ。
『百合と獅子』、書き直そうかな……。